
杉、檜、ヒバ、さわら、栗、ベイヒバ、松、桐…本物の住まいを造るにあたっては、良質な木の無垢材を用い、その特性を適材適所に活かすことが肝心です。
でも木は乾燥によって収縮したり変形したりするものです。良質な木でできた無垢材でも乾燥が不十分だと反り返り、ねじれ、割れなどを起こし、家を建てた後に大きなトラブルを起こしかねません。そこが「木の命を生かすも殺すも『乾燥』しだい」といわれる所以です。
充分に乾燥させた無垢材を用いれば、収縮・変形が生じることはありません。時間の経過とともに固化し、強度がますます高まっていきます。また、腐朽菌(木材を腐らせる菌の種類は多数ありますが、木材を完全に破壊し、建物の強度低下の原因となるものは木材腐朽菌と呼ばれるキノコの類です)や、シロアリの心配もありません。
昔の大工は木の乾燥と収縮の関係をちゃんと心得ていました。充分に自然乾燥させた無垢材を使い、棟上げの後もすぐには仕上げに取りかからず、数ヶ月間は空気にさらして、しっかりと乾燥させたそうです。かなりの時間が掛かったでしょうね。
現代では、それだけの時間をかける余裕がなく、前もって人工的に乾燥させたものを使うようになりました。その乾燥の度合が大きなポイントなのです。
木の乾燥の度合を知る手がかりは『含水率』。この数値を指標に、乾燥が充分な、本物の無垢材を追及していくことが大切だとくらら工房は考えます。
木材の品質基準でもあるJAS規格では「含水率18~20%」を乾燥材の規格としています。
「エネルギーの使用の合理化に関する法律主要な告示」では、使用する木材を「乾燥木材」に限定しており、その含水率は20%以下と明示しています。これを受けて、住宅金融公庫の「木造住宅工事共通仕様書」において、気密工事を行う場合は、含水率20%以下の乾燥木材を使用しなくてはならないことを明示していますが、これらはあくまでも最低限の基準としてとらえなければなりません。
木はその水分が蒸発して含水率が30%を切るぐらいから、少しずつ収縮・変形を始めます。そして、ほとんどが変形しなくなるのは、含水率が15%~18%のとき。したがって、無垢材の構造材としては「含水率15%~18%」が安心の基準であるといえます。
ただし、“木の芯まで”の含水率が15%~18%に達していることが、大変重要です。たとえば含水率20%の乾燥材では、芯の部分の含水率がまだ30%であり、“くるい”や反りなどを生じる危険性があります。芯の部分までの含水率を20%にするためには、含水率を15%まで引き下げる必要があるのです。しかし実際には15%まで引き下げても“くるい”を生じることが多く、夢ハウスでは完璧な安全性を追求し、「含水率10%以下」を構造材の基準としてます。